エムアートさんの日記

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- 2014/9/14 18:17
- イイものを観た完結編
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- ふと、テーブルの先に視線を移すと『ホント、オマエは食べるの遅いわなぁ、、ポラ、海老の尻尾、、イイな。』と、爺さんは、尻尾をつまみ口に入れた。『旨い。ヤッパリ、天麩羅の海老は尻尾が旨いわな。こんなに旨いのに、、オマエはバカだなぁ、、。』と、言いながら尻尾をツマミに蕎麦を食した。すると彼女は、ご主人の前にティッシュを差し出し、『美味しい？。良かったわね。アナタ、ソロソロ時間よ、、もう、行かなくちゃね。』と、、予測以上に優しく温かみある言葉で、、？？、、しかも、差し出したティシュをツマミ、彼の口下を柔らかく吹いた。ハッキリ言って驚いた。ウム？。何故？。意外の意外だった。次の瞬間だった。センスの良い上着の直しも気にせず、サッと素早く立ち上がり、後方？に置いてあった何かを彼女の右脇に据えた。それは、車椅子だった。衝撃的な状況に、私は開いた口が塞がらなかった。彼は、『よ～し、ちゃん。俺の肩に、、そう、そう。』さっき迄の関白振りは？、、。まるで仏様のような人だった。しかも、彼女を支えた両手は、とても強く優しかった。私は更科の味もモツ煮の味も知ることも無く、、素晴らしく夢のような夫婦愛に見入っていた。完。