エムアートさんの日記

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- 2014/9/14 5:05
- イイものを観た２
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- 注文を言い終えると、、薄暗い店内の光度に多少は慣れたのか、斜向かいの老夫婦の輪郭が見えた。外見、爺さんが８０才前半、婆さんが７０台半ば？、か、、。でも、真相は不明である。もしかしたら、逆かもしれない。爺さんは身なりや醸し出す雰囲気で、、ブンヤの香がした。想像だが、新聞関係や雑誌の編集、、とか、、そんな感じの老人に見えた。一方、婆さんも、単なる女性には見えなかった。つまり、彼女の仕草や所作は特異だった。ツユ蕎麦を口に運ぶ度に人なりが垣間見えた。彼女はハシの扱いにも撫子の香りを感ぜられた。『オイッ、、、旨いか？。蛯名の尻尾は俺が食べるからな。解ったか。』と、言って頑固に微笑んだ。すると彼女は熟練の闘牛士の如くヒラリと、『ハイ、ハイ。分かってますよ。』と、かわした。チョッピリ亭主関白っぽい夫婦だとは思っていたが、、その頑固な微笑みで、確証観た思いだった。やはり、彼女の食べるスピードは遅かった。だいたい同時に食べ出した？と、思われたが、彼女はひとつまみづつ、蕎麦を小さな口に運んでいた。そんな時だった。『ハイ、どうぞ、、。更科とモツ煮です。』と、私のがテーブルに運ばれた。つづく。