エムアートさんの日記

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- 2014/9/11 19:15
- ４才の記憶
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- 彼女は嬉しそうに話した。『今日、お寺に行って、お坊さんに会って、、、色々聞いて相談したんだけど、、。奥さんも意外に気さくで、お坊さんも良心的で、とっても印象良かったわよ。それに、聞き難い事も聞けたし。とっても満足よ。サプライズ、、だったけど、末娘が一緒に来ちゃったわよ。隣に座って大人しくしてたわよ。良い勉強には成ったと思うけど(笑)。』と言って、ニコヤカに笑った。確か４才の時だった。微かに残る記憶を辿れば、、幼稚園児だった私は、夜中に臨月間近な母にイキナリ叩き起こされた。多分、不機嫌な私は拒絶しながら泣いたと思う。『どうしたの、、？、何が有ったの？。』と、ペソをカキながら母に尋ねると、、。大きなお腹を気にもせず、躍動感溢れる動きをみせながら、私の前に跪き言った。『トモヨシさん。お爺さんの弟の徳様が亡くなったのよ。アナタは家の長男なのよ。さぁ、早く着替えて、、パパと一緒に行きなさい。』東京から名古屋。当時は高速も無かった。夜中の３時には渋谷を発った。ひたすら国道１号を走り、途中幾度となくドライブインに寄り、好きな食べ物を味わった。一番の思い出は、静岡の掛川で、薄汚いドライブインに入ったら、オヤジがヤクザ風な２人に絡まれたんだけど、、何で絡まれたのかも？だが、その時のオヤジが格好良かった。オヤジは怯みもせずヤクザ２人に『まぁ、飯食いなよ。ホレ、餃子も旨いぞ。コレ食べなよ。』と言いながら、私の前にあった餃子を、躊躇なく彼らに差し出した。彼らは一瞬戸惑いを見せたが、、。１時間後には、友達のような雰囲気となり、静岡産の干物を２ケースも貰い受けた。名古屋に着いたのは午後の４時だった。約１３時間の旅だったが、この長旅は、幼稚園児の私には刺激的だった。この経験は、後に様々な部分で自身を大人にしてくれた。やはり、実体験は何よりも尊い。