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    • 2013/12/27 20:23
    • 怪談的小噺Ⅳ 荷
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    • その缶の中には、自分の嫌いなもの二種類が混ざった物が入って居た。

      「人形」、しかも「ピエロ」の格好をした。



      母「なにも投げなくてもいいじゃない」


      いや、何を言いますか。
      それほど怖い印象があったんですから。


      母はその人形を手に取り、客間にあったピアノの上に飾った。






      それから、3日ほど経った夜。
      寝ていた自分は急に祖母に起こされた。

      わけがわからないまま、促されるように外へ出た。その時視界に入ったものは、鮮やかな「橙色」だった。




      それが炎であることを理解するのに数秒掛かった。

      実際に火災を見たのはこれが初めてだった。

      火災現場となった家から自宅までは距離があったものの、雑木林が地続きになっていたため念の為の避難と言う事で外に出たらしい。

      やがて炎は小さくなり、延焼の危険はないだろうということで先に家に入った。

      が、布団に戻る前に客間に足を向けた。
      ピアノの上にある人形の前に立つ。

      変わった様子はないが、妙な胸騒ぎを感じていた。






      火災から一週間後、その人形の話は広まっていた。
      自分が広めたと言っても過言ではないのだが。

      昔から人形の無表情さが怖かった。

      きっかけとしては、某アイドルが出ていた怪談ドラマ。シリーズ第一期の中に意思を持った人形が動き出す話があり、動くはずが無いと思っていた自分には相当量のショックだったに違いない。


      そして、その一週間後のある日。

      いつも一緒に下校していた後輩と同じように帰っていた。
      がいつもと何か違うのだ。
      二人ともその違和感がわからないまま、後輩の家の近くまで来てしまった。

      すると多数の知り合いとみられる人間が後輩の家に集まっているではないか。
      遊ぶ約束をしていたのだが、ただならぬ雰囲気にその場で別れを告げ遊ぶ約束は後日となった。

      違和感に気づいたのは、自宅に着いて祖母から話を聞いた後だった。



      続く。

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