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    • 2018/7/2 1:37
    • 読書記録 No.107
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    • 『梟の月』

      著:小松 エメル(角川書店)

      ……………………………………
      気が付くと私は妖怪の世界に来ているようだった。ようだった、というのは自分がどうしてここにいるのかということはおろか、何者かどこから来たのかということも何も覚えていないからだった。そばにはいつもアオバズクが1羽そばにいてくれた。私はそのアオバズクに『朋』と名づけて妖怪の世界でそれなりに過ごし始めた――
      ……………………………………

      Amazonレビュー ☆無し

      ねこレビュー ☆×3.3



      雑誌『怪』にて連載されたものを加筆修正して本にしたのが今作。
      『怪』とは故・水木しげる、荒俣宏、京極夏彦らを中心として世界妖怪協会が出しているという雑誌です。
      どおりで「どうもこうも」とか珍しい妖怪の名前があるわけだ。

      妖怪たちにも、どうやら過去に関わったらしい人間たちにも「鈍い」と言われる『私』の視点で本作は描かれています。

      夢を見ているようで何一つとして確かなことがなく、記憶がないために『私』の中も空っぽで共感どころもない。その上、同じ文章を繰り返すことでさらに時間の経過すら曖昧にしてしまっています。
      それは世界観の構築という意味では成功しているけれど、読み手の印象的にはちょいとマイナスになるかもしれないなぁと思ったり。

      しかしそんな中でもなんやかんやと『私』を手助けしてくれる天邪鬼をはじめとする妖怪たちは確実に可愛い。そうか、お前たちはそういえばツンデレという言葉が出きる前からツンデレだったか。
      貧乏神が、人間にとって良い行動をしてくれるというのもなかなかないかもなぁ。

      曖昧に始め、ゆっくり最初は進んでいた物語だけに、終盤自分が何者かを解り始めてからラストまでの流れが余計に急に感じた。
      ラストも予想はしていた範囲内なので、とくに目新しさはなかったかなぁ。

      とかくこの本は雰囲気を味わうための本だったようだ。

      そしてこの本を読んで今思うことは、今年こそまた深川お化け縁日に行こうということだったりする。
      もしかしたらまた京極先生を目撃するかもしれないし←

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