阿南ねこ。さんとモバ友になろう!
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- 2018/6/30 18:14
- 読書記録 No.105
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- 『六人の赤ずきんは今夜食べられる』
著:氷桃 甘雪(ガガガ文庫)
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猟師の間の不文律「ひとつのところに留まらない」に従って、とある猟師は鄙びた村にやってきた。そこには「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる牛よりも大きく熊より凶暴な狼が年に一度現れるという。その狼は森に住み、秘薬を作れる赤ずきんと呼ばれる少女だけを食うらしい。その狼が現れる日、猟師は二人の赤ずきんと出会い――
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Amazonレビュー ☆×3.3(6)
ねこレビュー ☆×3.5
第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品です。
タイトルからテーブルトークゲームの「人狼」的なものを予想していましたが、まぁ、その通りな作品でした。
いくつかの童話を思わせるような設定に、魔女は誰か召使はどこかという謎解き。罠など余裕で擦りぬける恐ろしい程に頭の回る狼というモンスターパニックの要素で追い詰める。
どんどんと読ませるモノが多いので、ページをめくるのは楽しかったです。
ハマる人はかなりハマるかも。
ただ、途中の謎解きのためのアイテムの書き方がゲーム的。
また、猟師をはじめとする登場人物たちの動機がそこまで深くは書かれていません。
書いていても、あくまでも要素であり、読者の理解と共感を呼ぶには物語との結びつきが弱いです。
なので、アマゾンレビューにあるように、読んでいる途中はゲーム実況動画を見ているだけのような気持ちになりました。
要素要素では確かに楽しいんだけどね。
まるっと一冊この本自体で楽しかったかといえば、「まぁ」楽しいで、それはずっと心に残るほどではきっとない。そんな気がします。
今、これを書いていて思うのは、「私は共感して入り込める」物語が好きであり、欲しいんだろうなぁということ。
最近、そういうのを読んでないなぁ。
次読む本がそうであればいいのだけれど。
- 『六人の赤ずきんは今夜食べられる』