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- 2013/7/24 7:29
- †銀色の海†
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- 心地のよい言葉が書けるときは、きっと、切なくても満たされているときなんだろう。
夕陽は有機的だった。
暖かかったり、冷たかったり
悲しかったり
二見浦の先から、ゴルフコースの前を通り、小高い山へ上る。
少しだけ風が冷たくなり、眼下に遠く、潮騒が聴こえる。
蒼く綺麗な野北の海を、上から眺めるのである。
見下ろす海は、一面銀色で、とても無機質に見える。
暖かくもなく、冷たくもなく
悲しくも‥‥
一体、癒えているのか、傷んでいるのか‥‥
見下ろす銀色の沖にも、作業船が浮かんでいる。
夏でも冬でも、いつも同じように
綺麗な夕陽の中に浮かぶときは、とても羨ましく見える。
鉛色の中では、とても悲しく見える。
無機質な銀色の中では
まあ、いいや‥
けれども、きっと、いつも同じなのだろう。
銀色の海を見下ろしていると、時間と空間の輪郭が曖昧になる。
海岸から観る蒼い海は、色彩をつけてくれる。
銀色の海は、ただそこにあり
そして、銀色に照してくれるのだ。
銀色の光は、無機質で
暖かくもなく、冷たくもなく
悲しくもない。
潮騒以外は 何も聞こえない。
そして
心地よい言葉は
なかなか見つからないものだね
- 心地のよい言葉が書けるときは、きっと、切なくても満たされているときなんだろう。