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    • 2009/6/12 10:37
    • 詩「一冊の本」
    • コメント(4)
    • 閲覧(61)
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    • 「「アメリカンビューティー」って映画でさ、ただ単にビニール袋が風に舞うのをずっとビデオに撮ってる奴がいるんだけどね、最近そいつの気持ちがようやくわかるようになってきたよ。」

      オレオを半分にしながら、そんなことを貴方はつぶやいて、私が話しかけるのを遮ってしまう。


      「新しい村上春樹の小説はさ、なんかわかりやすいよね
      もっとわかりづらいかと思ったのにさ
      これじゃ二回読めないじゃないか」


      と、またわけのわからないことを話して、私の作った料理の感想は後回し。


      「世の中には解らないことがたくさんあってさ、だから楽しくてワクワクするよね」


      そんなこと話しかけられても、私は毎日の生活で精一杯


      ああ、明日の私の誕生日も気付かないんだろうな

      去年も何にもしてくれなくて、私が怒ったら
      そんな大事なものだとは知らなかったよ
      だったらちゃんと前もって言ってくれれば良かったのに
      だなんて


      第一、あの人は私のこと本当に好きなのかな




      そして
      私の誕生日
      残念なことに日曜日。

      もともと出かけるのが嫌いな彼は日曜日はいつも昼まで寝てる


      そんな悲しい日曜日の朝、「今日さ、遊園地でも行かない?」彼が言ってきた。


      「どうしたの急に?」
      「早く支度支度~」


      全く自分勝手なんだから。



      あっという間に時間は流れる。
      ジェットコースターのように。


      「花火のよく見える場所に行こう」

      そう行って手を引っ張られる。



      花火が上がる。

      光が二人を包み、彼は私の手のひらにそっと小さな箱を置いた。




      「誕生日おめでとう。大好きだよ。」


      そんな簡単な言葉が胸を刺す。




      そんな素敵な1日の帰り道。


      「前にさ、私のどこが好き?って聞いたよね」

      「うん。わかんないって言われた」

      「うん、わからないってのは僕にとって誉め言葉なんだ。もっとずっと見ていたい。初めて会った時からどんどん好きなとこが増えてるし、君の良さが解ってきているよ。」


      「うん」涙が流れた。

      「人生が一冊の本だとしたらさ、君の本があって、僕の本があって」

      「うん」






      「これからは二人で一冊の本になろう」


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