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    • 2011/3/29 23:10
    • 文練習。1ページ1000文字って多いのか?
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    • 深く被られたベースボールキャップ。
      くたびれ汚れた繋ぎの作業着。
      手にはデッキブラシ。
      不敵に歪められた口元には笑みが浮かぶ。


      「はっ、お前が噂の“ゴミ男”か」
      「余裕ぶって笑ってんじゃねぇよ!」
      「怖くて笑いしか出ねぇってやつじゃね?」


      途端に笑いが起こり、柄の悪い若者達が嘲りを込めてそう口にする。
      ごろつきに囲まれた不運な清掃員、この状況を説明するにはこの言葉が最も合うだろう。

      そしてごろつき達も、そう思っていた。


      「この街はね、風が悪いんだ」


      ゴミ男と呼ばれた清掃員風の男は、全く場に合わない言葉を吐く。
      突然駆け出しかと思うと、さきほど嘲笑の言葉を最初に浴びせた男が急に腹を抱え膝から崩れ落ちた。


      「悪い風がゴミやクズを運んで来る。放って置けばすぐに掃き溜めのようになってしまうんだ。汚れもこびりついて、中々落ちなくなってしまう」


      ゴミ男が倒れた男の頭を踏み付け、そのまま周りを見回す。


      「だからね、僕は掃除するんだよ。綺麗にして綺麗にしてこの街からゴミを無くす。汚れを消し去る。全て、ね?」


      乗せていた足を退かすとそのまま首の側面を思いっ切り蹴飛ばす。
      既に静まり返っているその場所には、渇いた嫌な音が響いた。
      ゴミ男の口元には相変わらず笑みが浮かんでいる。
      その不気味さから誰かが喉を引き攣らせるような音が聞こえた。


      「コイツやべーって…」
      「ラ リってんじゃねぇか?」
      「くそっ…目ぇ醒まさせてやるよ!!」


      そんな誰かが言った言葉に呼応するように、ごろつき達が一斉にゴミ男へと飛び掛かった。


      「今日はいつも以上に多くて大変だな」


      左手でポリポリと首の後ろを掻きながら呟くと、デッキブラシを振りかざす。
      最初に向かってきた拳をすり抜け、腹に膝を入れる。
      立て続けに後方からナイフで切り掛かられると紙一重で避け、デッキブラシの柄で弾き、勢いのまま首を薙ぐように殴り付けた。

      死角など存在しないかのような立ち回りに、戦意が喪失し背を向け逃げ出す者が出てくる。


      「僕ってね、風で簡単に飛んでいくようなゴミクズでも見逃したくないんだ」


      躓きながらも必死で逃げようとする足を払い、眉間に柄の尖端をめり込ませる。


      「駄目だよ?全部片付くまで終わらないんだからさ」



      街の清掃員を自称する男の話。
      ~DustMan

      ―――

      戦闘描写ってどうやればorz

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