まくらの。さんとモバ友になろう!
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- 2011/9/29 20:40
- まくらのさんと珈琲と初恋11
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「理系の人間は感情がないだとか何を考えているのかわからないと言うけど、彼等は物事や言動を筋道をたて理論的に思考を進めるから何を考えているかはとてもよく判り易いよ。考えて無駄を省き単純化を目論む。そのほうが効率がいいからね」
僕の言葉に彼女は笑みを浮かべ、頬に指を添えた。
「無駄な行動も、たまにはいいものですよ」
「もちろん、理系にもそういう人間はいる。そういう人間はちゃんと考えて、効率化した行動を取り上手に、有意義な無駄を作る」
「とんちですか?」
「嗜好の問題だよ。無駄が好きな人間は進んで無駄を興じる。ただ、それら以外の面倒は効率化して省略する。頑張らない為に頑張るんじゃなくて、苦労しないために努力する。遊びたいから仕事する。楽をしたいから考える。それは人間味溢れる思考だよ。そうじゃなきゃ人間はこんなに機械に囲まれた世界を作らなかった。発明の殆どは面倒の省略だ」
「なるほど……」彼女は頷いて、コーヒーを一口飲んでから言う。「コーヒー豆を煎るのが面倒な人がインスタントコーヒーを作ったってことですね?」
「それは人類史上最低の発明だよ」少し早口で言い返した。「ただの泥水じゃないか」
「あら。珍しく人間味溢れる発言ですね」
「感情なんてのは燃費が悪いから当然行動を効率化するのに邪魔なんだ」そう言いながら僕も冷静に持って行く。「だから理系の人間の思考は非常にシンプルだ。何故こんな行動を取ったのか何を考えているのかは、見ていればすぐにわかるし次に取る行動だって読める」
「わかんないですよう。現に今、解りません」
「僕には文系の人間のほうが何を考えているのかわからないよ。まず文系って何を勉強するのかすら僕にはわからない」
「本気ですか?」
「有名な話で言えば、『雪が溶けると何になるのか』という問いに『水になる』『雨になる』と答えた人間は理系で、『春になる』と答えた人間は文系だと判別できるってのがあるね」
「まあ、ステキ」
「だけど、雪が溶けると春になるってのは絶対条件ではないよね。雪が溶けなくても春にはなるし雪が溶けても春にはならない場合もあるしそもそも春って名詞の意味が曖昧過ぎる。暦で立春が来れば春かい?それ、2月だけど?2月に『春が来たー!』ってはしゃいでたら『頭に?』って心配されるよ?」
「今日のますたー、ちょっちアンチ入ってますね」
「君の日本語は平成入ってるね」