まくらの。さんとモバ友になろう!
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- 2011/9/27 20:21
- まくらのさんと珈琲と初恋10
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「どうして学校って行かなくちゃなんないんですかねぇ。誰が決めたんですかね、そんな横暴事。人権の迫害ですよ」
「別に行かなくていいでしょ」僕は言う。「行かなくちゃいけない決まりはないでしょ」
「いやいやますたー……」彼女は呆れたように笑みを浮かべ、手を縦に軽く振る。「知らないんですか?中学校は義務教育なんですよ?法律で決まってんですよぉ?」
「それは親の義務だよ。自分の子供に小中学校に通わせる保護者としての義務。別に、子供本人に義務付けられているわけじゃない」
「へ?そうなんですか?」
「それ以前に、そういうのはちゃんと学校に通ってる子にしか言う権利はないと思うけどね」僕は当然のことを言う。「それに、自分に課せられた義務を破ることよりも自分を大切にしてくれている人の義務を潰し違反させている君のほうが横暴だと思うね」
「はあー!はあーん!」彼女は少しふざけ気味に、大袈裟にリアクションをとった。「ますたーは相変わらずです!自分の心を淡々と串刺しにします!」
「まあ、別に僕には関係ないけどね」僕は鼻を鳴らす。彼女のリアクションを無視したかった。「行きたくなけりゃ行かなきゃいい。その代わり、親には迷惑をかけないように心がけなきゃね」
「……ますたーは優しいのか優しくないのか、よくわかんないですね」
「そういうのに興味ないからね」わざわざどちらかに偏らせる必要もないと思う。「僕の中には優しさなんて存在しないよ」
「あらら。ツンデレ発言ですか?」彼女は裏のある笑み。「ますたーの過去に何があったのかフラグですか?ますたーが心を閉ざした過去が今明らかに!ですか?」
「違うね。サンタみたいなもんだよ。この歳になると信じている信じていないの概念すらなくなる。存在しないのが当然で正しい」
「優しさを架空扱いしないでください」
「見えないんだからしかたないね」
「目に見える優しさだってあります」
「目に見える、ってのは言葉が重複しているね」どうでもいいけど。「見るってのは目によって認識するって意味だよ。君が目以外の器官でも何かを見ることができるなら話は別だけど」
「ますたーのそういうところ、大人げないと思います」
「大人だからね。子供は子供だから大人げはないはずなのに、子供に対して大人げないという言葉は使えない。不思議だよね」
「ますたーの神経のほうが不思議極まりないです」