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    • 2011/9/25 10:14
    • 勇気のパンと知恵のかんづめ売っている
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    • 掃除が苦手。

      なにこのほうきってのは。昭和まるだしかよ。掃除機導入しろよ。

      そう思いながらほうきを見つめていたら、男子に怒られた。

      「××さん、ちゃんと掃除してようー」

      「へーい」

      私は適当に掃除をする。教室の隅をさっさっと掃く。角にごみが溜まっていた。取り出したくなった。なかなか取れなかった。いらっとした。

      「あっ」

      ほうきが折れた。

      「あー!××さんがほうき折ったー!」

      さっきの男子がみんなにばらした。

      「××さんゴリラー」

      「おまえまじで殴るぞ」

      「もーほうきないよー。先生に言って新しいほうき貰ってきなよー」

      「へいへい」



      折れたほうきを持って職員室に行くと教師にも「ゴリラかよ」笑われた。

      「おまえにうってつけのいいほうきあるよ」



      それを持って教室に戻ると、みんなが私を見て目を見開いた。

      「××さん、どうしたの、そのほうき」

      「……もらった」

      私がもらったほうきは2mはあろうかというT字ほうきだった。それも、漆黒。黒魔術に向いてそうなほど。私がククリなら魔法陣を描いてグルグルしちゃいそうなほど闇魔法な感じだった。

      クソ長い柄の部分は鉄筋でできていた。少なくとも10キロ弱はある。とても掃除なんかできない。

      さっきの男子は目を輝かせて私を見る。

      「××さん、かっこいー」

      「へへっ」

      「××さん、選ばれし掃除当番だったんだね」

      「なにそれ」

      「そのほうきは、県尼で語り継がれている伝説のほうきだよ。『ぶらっくぶるーむ』だよ」

      「なにそれ」

      よくわからないことを言う男子の後ろで女子数人がざわざわしていた。「実在したんだ……」「あの伝説は本当だったんだね」と聞こえてきた。どうやらこの学校では周知の伝説らしく、知らないのは私だけらしい。

      男子が興奮気味に語り出す。

      「その昔、伝説の掃除当番と呼ばれる男子がいたんだよ……」

      「なんで?」

      「3年間、毎日掃除当番をしたんだ」

      「それ、ただの虐めじゃないの?」

      「そんな彼の勇姿に感動したクラスメートの男子達は感謝を込めてそのほうきを彼に作ってあげたんだ」

      「嫌がらせじゃない?クソ重いし」

      「そして卒業式の日、彼はそのほうきでクラスメートに襲いかかり復讐をしたという……」

      「虐めだからでしょ」

      「その怨念がそのほうきには篭っているのさ」

      「怨念って言っちゃってんじゃん」

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