気高 高貴さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/19 4:15
- 小説の練習 第7話
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『アヤ、待って!』
浅い眠りだったのか、夢の中の自分の声で目が覚めた
あぁ、何度となく見た夢
また見てしまった
ボクはまだ忘れてないんだな
やっぱり止まったままなんだ
気を取り直して、カプチーノを入れた
シナモンスティックでかき混ぜ、一口飲むと、ボクはパソコンのメールをチェックした
何通かの仕事の依頼に目を通すと、頭がはっきりしてきた
ふと、携帯に目をやると、メールが1通
理恵子からだった
『5時にあたしの家集合!』
あぁ、今日は例の金曜だったな
(さぁて、何をねだられるのか)
いつもより、軽快に仕事をこなし、5時きっかりに理恵子の家に着く。
『センセイ、今日は車ちがうね』
『うん、こいつはWRC、まぁ、ワールドラリーチャンピオンシップを戦うために産まれた、コンペティションマシンの』
『いや、もういい』
(また、またぁ、みなまで言わせろ)
『とりあえず、栄にゴー!』
(栄とは名古屋で一番の繁華街である)
(へい、へい、わかりやした)
ボクは、少し乱暴にクラッチを繋ぎ、勢いよく車をだした
しばらくして、流れてたソウルセットの曲が止まると、急にMinmiの曲にかわった
『あたし、CDもってきた、だって、いつも知らない曲ばっかなんだもん』
(はぁぁ、まぁMinmiも悪くないけど)
『あのさぁ、前から聞きたかったんだけど、ボクといて楽しいか?』
『うん』
『なんで?ボク、あんましゃべんないし、つまらんだろ』
『そんなことないよ、センセイ、しゃべんなくてもすぐ顔にでるから』
(マジかぁ、ポーカーフェイスだと思ってたのに)
『でも、普通の人にはわからんかもね』
『あっ、そこで止めて!』
理恵子が止めてと言った場所は、小さなシルバーアクセサリーの店だった
店内にはいると、リングのコーナーにつれてかれ
『あった、あった、これ、これ、リエ、これが欲しい』
『うーん、これかぁ』
『うん、高い?やっぱダメ?』
(12000円は別に高かないけど、なんでボクが?って気持ちはあるよな でも、まっいいか)
『まぁ、いいよ。これで、追試通るなら』
『センセイ、バッチリだよ 満点かな』
(満点かぁ、なんだかなぁ)
ただボクは、なんとなく、ボクの中にいるアヤが薄れていくのを感じていた