ロッテ(*'-^)さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2019/11/25 20:27
- 師走前の助走
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- 夜の景色はいつも寂しい。あったかい布団のなかで枕を高くして真向かいの窓をぼんやりと見やる。右側には肌着や靴下などの衣類が白い篭のなかに畳んでのせてあり、その後ろには灰色の三段ボックスがあり上から下着、パジャマ、トレーナーと何十に積み重ねて収納してある。さらに後ろの壁伝いには小学校から使っている白い本棚がひときわ場所をとり上からレースのカーテンをかけている。長年読んできた本もかなり整理し棚のなかは無駄なものはなくなった。無駄を減らすことが生き甲斐なところもあり、部屋のなかは余計なものは一切置いてない。思い出はあまり残しておきたくないし、目下先のことを考えたい。 薄明かりをつけた部屋には車の走り去る音がかすかに聞こえてくる。今日も私はひとり眠りに落ちる。寒くなると気持ちが萎える。意欲的になることがきつくなるし、行動したり支度したりする作業が億劫になる。特に支度には手間取る。歯を磨き髭をそり洗顔に洗髪して髪の毛の油分を取り除く。関節が痛い時には湿布を張り、ゆとりのある厚底の靴下をはき、いつも着古した動きやすいデニムに上はトレーナーをインナーにパーカーを羽織る形で、あとは寒さを防ぐために帽子を深々かぶる。腕時計をはめ、財布、携帯電話はポケットに入れて玄関前の鏡で全身をチェックしてスニーカーに足を通し、三和土の両側にある盛り塩の塩も入れ換えてようやく玄関を開けて外出する。部屋掃除だけは定期的にしているが行き届かない場所もあり、おおまかに周囲を見渡しゴミを棄てる程度。‐部屋のなかにいるとひどく落ち着く時がある‐外出は色々してきたが余り楽しかったと心から思えたことはない。大人だから楽しいフリはするがそんなに楽しいことは振り返ると何もなかった。関わる人間も少数でいいしお金を使う行為にはひどく慎重になり、世の中ほとんどが買わなくていい物で溢れ返っている。前向きという言葉も好きではないし、生きていること活動そのものが十分前向きだと私は思うし、誰かを信用するとか理解してもらう類いの期待値はとうに無くなってしまった。限られた大切な人達と日常を過ごしていくことが好きで、いちいち意味はない。そして意味のないことで世の中は満ちているし悪意だらけの人社会とも距離をとりたいと思う。あたらず触らずが一番。苦労自慢などしたくないし、殆んどの人間は途切れる。今あるあらゆることに感謝の意を示す。