Re:STANさんとモバ友になろう!
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- 2011/12/29 20:04
- 新しいものを書きたいと意気込むんだぜ
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- 真っ暗な場所。
ゆらゆらふらふらと規則的に動いている。言うならば『ゆりかご』のような場所。
そこでぼくらは出会った。
何分、五感が何一つ備わっていない時期に出会ったのだから、互いにどうしていいのかもわからなかった。
口がないのだから声は出せず、そもそも耳がないのだから音も聴けない。鼻がないのだから匂いを嗅ぐことも出来ず、手がないのだから、互いに手を取り合うことも出来ない。
それでも、ぼくらは互いにそこにいるということを認識していた。
何を根拠にかは、わからないけど。
やがて、ぼくらが『ゆりかご』から出されるときがきた。
まだ目は見えていなかった。それでも、互いの息遣いを感じることくらいは出来るようになっていた。
ぼくらが、ヒトとしての機能を得たとき、ぼくらは、はじめて互いの姿を見た。
表情の作り方は、まだわからなかったけど、たぶん笑っていた。
そして手を合わせた。
互いのぬくもりを感じた瞬間だった。
ずっとこうしていられたらいいのに。
ぼくらは思った。
久しぶりの日記です。半年ぶりくらい。書いていたもの(スマートフォンはリンク貼れないみたいなのでリンクなし。よかったらプロフィールのクリエイターページに飛んで読んでね)が完結したので新しいなにかを書こうと思い、のんびりと書いてみたもの。
相手の気持ちがダイレクトに伝わる、双子の話。ただし一方通行。ぼくの考えは相手には伝わらない。
それはもう、もう一人自分がいるような感覚なんだけど、考えることは全然違っている。それでも同じなんだ。ぼくらはふたりでひとつ。そんな話。
性別は考えていない。『ぼく』が男なのか女なのかも。
試験管ベイビーの話を扱おうと思っているから、ジャンルはSFとして、細かい設定はあとから考えよう。バトルものでもなんでも良さそうだけど。
- 真っ暗な場所。