ぴ~ぴろし▼さんとモバ友になろう!
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- 2009/11/30 22:23
- 子供の頃に
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- 子供の頃の話。
夕方になると大通りの電柱の陰で父親を待っていた。
父は汚れた作業着、片手に弁当をぶら下げ、夕陽を背に帰ってくる。
電柱の陰の息子に気づかずに家に帰る父の後を気づかれずに家まで帰るのが日課だった。
酒を飲む父の側で夕飯を食べる。
風呂に入り、湿った布団に潜り込む。
布団から頭を出し、壁に掛けた写真に、おやすみと言って目をつむった。
写真の女の人は、母親らしい。父には、もったいないくらいの美人だ。
今は天国にいる。
たまに夢に出てくるが写真と同じ笑顔で僕を見ているだけだ。
目が覚めると、また朝が来る。
隣の部屋から
父のいびきが聞こえてきた。
- 子供の頃の話。