☆マオ☆さんの日記

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- 2009/5/27 21:23
- 白の旅立ち…
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- 午前10時40分｢ただいま！｣この日一時間の授業を終えて、子供が帰って来ました。｢白、帰って来たで！待っててくれたんやな！ありがとう！解るか？白！｣と言うと、白は返事をしたがっていましたが、体はもう動きません。でも目だけは、子供をしっかり見つめていました。私たちは代わる代わる、白に話しかけました。
  ｢白、うちに来てくれてありがとう！出会えてよかったよ！散歩覚えてる？花見もしたね！白の事は絶対に忘れへんよ。これから向こう(天国)に行って、思いっきり走るんやで！
  それで名前を聞かれたら、氏〇〇白って答えるんやで！白の名前やで！忘れたらあかんよ、氏〇〇白やで！今までほんまにありがとう！白、よう頑張ったな！偉かったよ！ほんまに偉かったよ！私たちの事は大丈夫やからね、見守っていてよ。…｣
  そう言うと、白は安心したかの様に目を瞑りました。そして目から涙を流したのです。私は動物が涙を流して泣くのを見たのは初めてでした。本当に泣くのです。
  
  (まだ生きたい、もっと一緒に過ごしたい。)
  
  と別れを惜しむかの様に…
  
  そして白の手をしっかりと握りました。その直後呼吸困難になり、私は心肺蘇生をしました。一旦は息を吹き替えして還って来てくれたのですが、それ以上蘇生するのをためらいました。
  ｢白、もういいよ。頑張ったよ。もう安心していいからね。｣
  
  と手を止めました。
  
  急いでDrに電話をしました。診察中でしたが様子をしっかりと聞いてくれていました。
  すると突然子供が、悲鳴の様に｢白～白～｣と叫ぶのでした。
  最期は深く息を吸い込んで、目がスーッと上がり、お腹の空気をゆっくり吐ききって呼吸が止まったそうです。私は見れなかったのですが、一番なついていた子供が、最期を見届けました。
  私は子供の叫び声で受話器を放り投げ、白の顔を見ましたが間に合いませんでした。一瞬のうちに舌が真っ白になるのを見て、(楽になれたんだなぁ、旅立ったんだなぁ)と思いました。時間は午前11時11分でした。安らかに眠るような最期でした。Drに報告して確認が終わり、暫くは茫然として、　ただただ悲しくて悲しくて、涙が止まりませんでした。その場を離れる事も出来ませんでした。
  
  白は子供が帰宅するのをちゃんと待っててくれたばかりでなく、お別れの時間を３０分もくれました。白は本当に、偉く賢い子でした。