きーぼさんの日記

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- 2014/6/13 6:24
- 長生きしてねと言いたいけれど
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- 昨日はお義母さんの月に１度の耳鼻科通院の日なので、付き添って行きました。
  
  耳鼻科のロビーで、かなり高齢の腰の曲がったお婆ちゃんが二人、顔をくっつけるようにして声高に話していました。
  
  顔をくっつけるように声高なのは、耳がかなり遠いからです。
  
  オラァ早くムコウさ行きてえと思うだどもよ
  『私は早く向こうに行きたいと思うのですが』
  
  オレはまぁだ行きてえとは思わねない
  『私はまだ行きたいとは思いませんね』
  
  んだって、ムコウさ行けばいでどごも病気でも何でも治るって言うでねえが
  『だって、向こうに行けば痛い所や病気が、全部治ると言うではありませんか』
  
  いでどごも病気もいっぺえあるけど、オラァまだまだこごさ居てえな
  『私には、痛い所も病気も沢山ありますが、まだまだここに居たいです』
  
  聞くともなしに聞いていたら、お義母さんがポツリと言いました
  
  オレは、あだになったらさっさど死にて
  『私は、あんな風になったら早く死にたいです』
  
  向こうに行きたいとは、早く死にたいということ
  
  ここに居たいとは、まだ生きていたいと言うことです
  
  耳が遠くなって、体の自由が利かなくなってまで生きているのは、お義母さんにとっては辛いことなのでしょう
  
  そんなこと言わないで、面倒みるから長生きしてよと言いましたが、私にとってもこれから先自分の辿って行く道です
  
  お義母さんの気持ちも、お婆ちゃん達の気持ちも何となく理解できるので、まわりから長生きしてねと言われることに対して、本人達は本当に嬉しいのだろうかと考えてしまいました
  
  それでも、私はやっぱり心から言いたいなあ
  
  おかあさん、長生きしてね！