助教授＠ｸﾗｳｽさんとモバ友になろう！
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- 2010/7/30 1:18
- 気付いたら25時
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- ヴァルハラ級空母『メセナ』の艦載機『アインヘリアル』はこの世界で最強の戦闘機だ。
一機一機に搭乗したパイロットが戦場を縦横無尽に飛び回り、アインヘリアルの20倍はあろうかという反乱軍の主力艦、スコル級駆逐艦をその機動力で翻弄する。
そして高威力の自律追尾ミサイルが敵艦の四方より襲い掛かるのだ。
いくらエネルギーフィールドによるバリア展開が出来るスコル級駆逐艦といえど全方位の被弾ではフィールドが薄くなる。
その隙をついて肉薄した『メセナ』の主砲レールガンが火を吹き、敵艦を串刺しにする。
［レールガン］は技術と安全運用の観点から未だ威力・精度ともに実用的とは言い難く、有効射程距離も威力減衰を含めると深刻的な数値になる。
だが空母に実弾を積み込むと積載量の観点で大幅にマイナスになり、艦載機数が戦闘能力に直結する宇宙空母では致命的な為『メセナ』ではレールガンを採用していた。
戦争とは宇宙で行われているものという認識の時代。
地球政府の名の元、先に星々へと入植した者達が各星での自治権を主張して反乱軍を結成。
地球政府との全面戦争となっている。
入植した星のほとんどでは地球のような資源が確認されず、反乱軍は常に資源の枯渇とも戦っている。
故に地球侵攻部隊を推し進める過激派とは別の、温厚派らによる宇宙開拓グループも存在していた。
そちらは地球政府とも交流を持ち、開拓や宇宙研究の成果を度々報告しているという。
報復を良しとせず、防衛に徹する地球政府は『月』を最終防衛ラインと定め、そこにヴァルハラ級空母『メセナ』を含む戦略艦５艦で艦隊を編成していた。
宇宙空間での戦闘は様々な制約が付きまとう。
一見鈍重に見える戦場の艦隊戦も、その実は巨大な質量と巨大な質量のぶつかり合いなのだ。
艦載機とは、その巨象の周りで飛び回る無数のハエに過ぎなかった。
『アインヘリアル』が最強の艦載機と呼ばれるのも、『メセナ』以外に艦載機を宇宙艦に搭載している艦が無かっただけのこと。
巨大化した戦場の中、最強の艦載機『アインヘリアル』の運命と共に歩む、一人の青年の物語。
- ヴァルハラ級空母『メセナ』の艦載機『アインヘリアル』はこの世界で最強の戦闘機だ。
