助教授@クラウスさんとモバ友になろう!
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- 2010/6/4 22:15
- ◆六月四日 金曜日 22時15分
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- バイトの帰り道。自転車を漕ぎながら道路の横へ目を向けた私は、砂利の駐車場に一人の中年男性がしゃがみこんでいるのを見た。
彼の視線の先を見ると、手のひらと同じ程の大きさをした一匹の亀が、砂利の上でゆっくりと動いていた。
私も亀を飼っている身ではあるが、基本的に亀は水槽の中でしか見たことが無い。
自転車で通り過ぎる一瞬の合間に、それを亀として認識出来たことを今でも不思議に思う。
中年男性は、私が見ていたことに気付いていただろうか。
あるいは。
あの出来事は私にとって二秒間の異質だったが、彼には静かに流れる数時間の内のたった一部でしかなかったのか。
夕陽が沈む。
ひとときすれ違う、時の流れるままに。
それはもう、五時間も前の話しだった。
- バイトの帰り道。自転車を漕ぎながら道路の横へ目を向けた私は、砂利の駐車場に一人の中年男性がしゃがみこんでいるのを見た。