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- 2013/8/19 16:42
- 第11次イゼルローン攻防戦(上)
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- 年が明けて、2/12~2/14。ヤンの跡を継いだユリアンが、初めて作戦を立案し、指揮をとった一戦である。
イゼルローン共和国政府の立場を明確にする為の、政治的配慮から始まった作戦であった。
ユリシーズを旗艦としたユリアンが、帝国本土方面のヴァーゲンザイル艦隊に向かって進発し、それを知った旧同盟領側のワーレン艦隊が、後背を突くため進発した。
この時、ユリアン艦隊は6600隻。ヴァーゲンザイル艦隊は8500隻。ワーレン艦隊は15500隻で、圧倒的に帝国軍が優勢であったが、ユリアン艦隊の影に隠れるように、メルカッツ率いる別働隊(数は不明、数千隻と思われる)があった。
まず帝国本土側でユリアン艦隊とヴァーゲンザイル艦隊との戦闘が開始され、イゼルローン軍の単座式戦闘艇のエース、ポプラン率いるスパルタニアンのチームが戦史に残る成果を上げたが、全体の作戦として、回廊に帝国軍を引き込み、イゼルローン要塞主砲トールハンマーを使う思惑があったため、帝国軍が進み、ユリアン艦隊は後退して行った。
帝国のヴァーゲンザイルは、この作戦に気づいていたが、平行追撃に持ち込めば、トールハンマーは無効に出来ると考えていた。
ユリアンは時計に視線を落とし、後背から迫りつつあるワーレン艦隊の到着時間をはかった。
ユリシーズの司令室には、いつもの通り汚物が浮遊していた。
- 年が明けて、2/12~2/14。ヤンの跡を継いだユリアンが、初めて作戦を立案し、指揮をとった一戦である。