TAROCさんとモバ友になろう!
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- 2010/5/16 12:46
- 藪からステッキ(棒)
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- 漢は悩んでいた。
くるっと指先でペンを回そうと試みながら。ペンを何度も床に落しながら。漢は真剣に悩んでいた。
「……描けない描けない描けない描けない描けない……」
呪詛のように紡がれる言の葉。それは自棄であり、自暴。
自らを否定し、自らを放棄している逃避に過ぎない。だが、どうしても諦めきれないという心境を孕んだ、真意ある言の葉でもあった。
ぐぅううう~
だが、2時間ペン回しを繰り返し続けた漢は――あっけなく心を折り、ペンを投げ出した。
「――随分と分の悪い賭けにBETしたな。糞坊主。
もうすぐお前の「絵」も燃えて墜ちる。
パース跡も見えぬお前の絵は、背景から浮かび上がり。
消失点を知らぬお前は絵は、バランスを崩し。
萌え要素を継ぎ接ぎしただけのお前の絵は、時間ばかりがかかる。
酷い末路だ。お前の休日を賭けた勝負に付き合う気など私には無い!
だが
――――諦めたら、そこで試合終了だよ」
「安●先生ええぇぇええええ!!」
漢はペンを拾い、再びペンを動かし始めた。意味などいらない。否、始めから意味など無いのだ。それでも漢は紙にペンを走らせる。
「道は見えた」
そんなわけで、もう一度、頑張りたいとおもいまふ。
――――妹の机で。
(;・・)〆カキカキ
どけよ、兄 〉(^_^メ)妹
- 漢は悩んでいた。