ローレンスさんとモバ友になろう!
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- 2013/4/25 21:52
- たゆたゆ
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機嫌が些か悪いのは自負していた。
顔に出すまいとすればするほどに、張り付けた笑みを気持ち悪いと呆気なく言われ、舌打ちを敢えて聞こえるようにうって見せた。
「そういうところは嫌いじゃあないよ」
何かを含んだ口元に尚も機嫌は悪くなった。
「わたしは朝から胃が痛いのだ。お前の顔を見ていたら吐き気までしてくるよ」
しっしっと、面倒臭そうに追い払ってはみるが、襖に半分預けた身体は微動だにしない。嗚呼全く、根性が悪い。
自分で動く気にもならず、今度は手を返して招いてみる。微動だにしなかった身体は、ゆっくりと、確実にこちらに近づいてくるもんだから、嗚呼全く、本当に根性が悪い。
近くまで来た其の首を力任せに締め上げる。それでも尚余裕のあるその目は潰してやりたい程に憎らしく、愛おしい。
「・・・もっと別の皮肉は無いものなのかい」
胃が、痛い。
そうかわたしはへんたいなのか。
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