ΣI°A°bさんとモバ友になろう!
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- 2011/8/27 4:30
- とあるゲームにでてきた話2
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『リンク:文章の始めは此方からです』
たとえばこんな記憶
その女は戦士だった
赤い目のなんだか良くわからない『敵』と戦っていた
必死で斬りつけると、塩の柱になって死んでいった
塩の煙の向こうで、新たな『敵』が立ち上がってくる
女はあまり頭の良い方では無かった
ただ、目の前に出てくる敵をひたすら叩き潰す仕事は楽しかった
女には娘が居たような記憶がある
いや、そう思っているだけなのかもしれない
子供が居たという夢を見ただけなのかもしれない
薬でボヤけた頭の片隅でそんな事を考えている
戦友は『敵』と戦ったり、逃げたり、喰われたりしていた
63人の仲間は、今では半分にまで減っていた
女の身体が揺れている
最初は何で揺れているのか判らなかった
それが恐ろしく低い低音である事に気付いた時には、あたり一帯が真っ暗になっていた
見上げた女の目に映ったのは、空一面に広がる巨大な『敵』だった
女はいつの間にか笑っていた
血と泥の中で、娘が居た筈の街が吹き飛ばされるその瞬間まで大声で笑っていた
その記憶は『喪失』というタグで大切に保管してある
他にもこんな話がある
空から落ちてきた赤い竜が……いや、この話はもう無くなってしまったっけ
お気に入りだったのに
ラベリングされた記憶が減っている事に気付いたのは樹が生まれて数百年経った時だった
数え切れないほどプールされていた記憶が、いつの間にか減っている
記憶が減っても、樹は寂しいとは思わなかった
そう感じるようには命令を受けていない
ただ、何かが欠けたような気持ちにはなった
あの沢山あった記憶は何処に消えたのだろう
枝葉をいくら伸ばしても、何故か新しい記憶も入ってくる事は無くなっていた
昔はなみなみと満たさたプールも、今ではすっかり集めた記憶が抜け落ちて、真っ黒な部屋に変わり果てている
樹はやる事が無かった
毎日床に転がる記憶の残りを見て回るくらいだった
以下ゲームの進行の話
いやぁ大好きです
とても気に入ってしまったので
写してしまいました