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- 2017/4/24 13:45
- ラスカル物語<番外編>春の嵐編3
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- 夕方になるとライ王は執事やメイドなど王宮スタッフに声をかけていた。
「本日はこんな天候ですので、みなさん早めに上がってくださいね。」
給仕係A「ライ王様。ありがとうございます。」
ライ王の気遣いに皆喜び、尊敬の眼差しで見ていた。
日中は半袖で過ごしていたが、もう1枚羽織らないと肌寒い感じだ。
外は雨が降り始めたようで雨に濡れた警備員も城の中へ入ってきている。
ライ王は警備員達にも一人ひとりやさしく声をかけ歩いた。
「警備員Pさんご苦労様です。風邪をひかないように早く帰宅して温かいお風呂に入ってくださいね」
次々と帰路へ就くスタッフ達を見届けながらライ王は王室へ戻った。
天気予報によると、風が強まり暴風になるのは夜遅い時間からだった。
その時間には住み込みのスタッフ達も王室へはこないだろう。
夕食を部屋で済ませ片付けてもらうと誰も入ってこないように鍵を締め早速狩りの準備を始めた。
今日ウエットスーツと間違えて購入した全身タイツに着替え、右手には虫取り網を持った。
「準備完了カル(^o^)v パンツ狩りへ出発カルヾ(*´∀`*)ノ」
遠足へ行く子供のような足取りで雨の降るベランダへ向かうライカル。
ベランダへ出ると雨は強くなっていたが、まだ暴風というほど風は強くなかった。
ライカルは虫取り網を振り回し、素振りを始めた。
虫取り網は子供の頃から愛用していたもので網はライカルがすっぽり入ってしまうほど大きなものだ。子供の頃にカズカルと一緒に毎日カブトムシを捕りにいったのを思い出していた。
柄は伸縮性があり、最大に伸ばせば1mくらいまで伸びる。身長は50cmほどのライカルでも遠くに飛んできたパンツまで収穫できそうだった。
つづく
- 夕方になるとライ王は執事やメイドなど王宮スタッフに声をかけていた。