うたたね●さんの日記

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- 2013/5/16 18:49
- 約束。
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- 母との、約束。
  
  「泣いたりする、湿っぽい葬式は辞めて欲しいねん。」
  
  泣くな．．．最後に大きな宿題を残されたもんだと思う。
  
  「騒ぎ立てずに、送り出してね。
  変にお金かけようなんて思うぐらいなら、生きてく、あんたらの貯えにしなさいや。
  家族だけで送り出して欲しいねん。」
  
  父と母は、人の葬儀を手伝う事がよく在った。
  
  ただでさえ葬式はバタバタするし、気疲れする。
  
  あの母の事だ。
  
  ただただ、少しでも負担が減るように。
  
  そんな家族への配慮が一番に在ると思う。
  
  何時も何時も、自分の事は後回し。
  
  何時も何時も家族が優先。
  
  病院でも、
  
  「こんなに顔出さんでもいいで～
  
  居ても、やること無いやろさ（笑）
  
  ちゃんと自分で食べれるし、もう帰ってゆっくりし～や。
  
  疲れてるやろ～な？そこに座り。
  
  行き帰り、気をつけや～
  
  いつもありがとうなぁ。
  
  そんなに顔出さんでイイんやで、お父さんも毎日来てるんやから」
  
  ただ、少し顔を出しただけの時でも、
  何度も、何度も、ありがとう。
  
  家族なら当たり前なのにありがとう。
  
  どんなにしんどくても
  笑おうとして、時にはおどけて。
  
  心配性の父の前では言えない、しんどい、つらい、昔時々俺にはグチってくれてた。
  また、言うてくれて良かったのに。
  
  無理して笑って。
  
  ただ、ありがとう。
  
  「母さん、産んでくれてありがとう。」
  
  言うてしまうと別れの言葉になりそうで、闘病中に言えなくて、でも、１番言いたい言葉で。
  だから悔しくて。
  
  俺にとって家族がどれだけ大切かを。
  
  感謝の気持ちを伝える大切さを、最後に改めて教えられた。
  
  今。
  父に兄に叔父に叔母に、そして、自分のやるべき事を改めて教えてくれた母に感謝を。