あひゃさんとモバ友になろう!

日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!

Yahoo! JAPAN IDだけで遊べる!今すぐ遊ぶ!

    • 2008/1/24 17:46
    •  
    • コメント(14)
    • 閲覧(400)
  • "アバター"
    • 私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
      友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
      ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
      私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし彩りも悪いし、とても食べられなかった。
      家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
      それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。中を見ると弁当のことばかり書いていた。
      「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」
      日記はあの日で終わっていた。
      「今日は〇〇の好きな海老を入れた。相変わらず思うように体が動かなくてぐちゃぐちゃになったけど…喜んでくれるといいな」
      なんで食べてあげなかったんだろう…今でも後悔と情けなさで涙が止まらない。

コメント一覧

更新する

この日記を違反通報する

あひゃさんの
最新日記

あひゃさんの
お友達の最新日記

日記を探す

気になるキーワードで検索

みんなの新着日記