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    • 2008/10/23 23:28
    • 悪夢3
    • コメント(3)
    • 閲覧(28)
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    • こ、これで最後です
      ~内容~
      会場からそんなに遠い場所ではなかったので現地にはすぐに着くことができた。
      問題は監視なのだが、もともと場所が知られるという事の前例が無いため、予想以上に忍び寄る隙は多かった。
      とりあえず先に凶器を使った者勝ちだと分かったので、一人ずつ気絶させて、身動きが取れない状況を作っていった。
      すべてを片付ける頃には割りと時間がかかっていた。
      何よりも急がねばという思いがあったのですぐに牢屋の鍵を開け、奥に続く長い道を走った。
      そしてようやく合コンで目を付けた女性を監禁している部屋にたどり着く。
      僕は、とあることに恐怖を感じている。
      絶対に現実になっていて欲しくないことを。
      それでもドアを勢いよく開けた。
      しかし……広い部屋には誰も見当たらない。
      いないのかとも思ったが、部屋の中から女性の泣き声がするのを耳にした。
      それはアレ用に使うベッドの下からだった。
      急いで下を覗くと、そこにはボロボロの女性が隠れて、怯えながら泣いていた。
      彼女だと思い、ゆっくり引っ張って抱き締めたが……。
      残念ながら彼女ではなかった。
      それでも、彼女の事を知らないかと聞いてみると、女性は泣き崩れながら薄暗い場所の方にある壁を指差した。
      僕は何があるのかと目を凝らしてみると。
      壁にあったのは……。
      解体プレイにかけられた女性達の写真だった。
      僕はそれを見るだけでも胸が苦しくなったが、更なる問題は、その最後にあった。
      最後に貼られていたのは……。
      彼女の写真だったのだから。
      「ウウアアアアァァァ」
      僕は思わず叫んだ。
      怒りや憎しみ、もちろん絶望と恐怖も含めて。
      やはり感じていた恐怖は実在していた。
      僕はこんな事をした奴等を許せなかった。
      付き合う前なら、泣くだけで済んだだろう。
      付き合い始めの大切な人をグシャグシャにされたのは、僕に大きな傷を残した。
      でも……。
      本当に許せないのは自分の事だった。
      合コンから帰った次の日にでも、こんな風に助けに来る事ができていたら、助けられたのだから。
      その事が頭に何度も響いていた。
      その後、もちろん警察を呼んだが、結果は売買に使われている場所が一つ潰れたというだけで、何も現状は解決してはいなかった。
      結局、彼女が誰の手によって殺されたのかも知れぬままなのである。
      僕にできることは、絶えず襲ってくる彼女の死という現実に対し、泣き続ける事ぐらいだった……。
      ~終わり~

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