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- 2010/9/22 6:28
- 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』映画評論054
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- 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
出演:
峯田和伸(銀杏BOYZ)
黒川芽以
YOU
リリー・フランキー
松田龍平
小林薫
原作:花沢健吾
『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
小学館ビッグスピリッツコミックス刊
★★★★☆☆☆
俺は中小ガチャポン玩具メーカーの営業マン、田西。
営業の仕事はキツいし、不器用だし彼女もいないし。
何事にも本気になれない俺だったが、最近会社行くのが楽しみ。
前から気になってた企画部のちはるちゃんに逢えるから。
この前の飲み会で、酔った勢いで初めて喋った。
もしかしたら、脈あるかも。
同業大手メーカーの青山クンに相談したら、二対二で飲みに行く事に。
その場の感想として、青山クンも「脈ある」って。
帰り道、ちはるちゃんをホテルに連れ込む。
でも彼女は処女だった。
だから、何もしなかった。
明けて月曜、ちはるちゃん会社休む。
メールしてみたら風邪だった。
営業サボってお見舞い行ったら、彼女は嬉しそうだった。
俺の手を握りながら眠った彼女の為に、晩ご飯作って書置きして、俺は部屋を出た。
しかし俺のこの純愛は、とある俺の失態が原因で、実る事は無かった。
しかもオマケに、俺は彼女に嫌われた。
女々しく未練を引き摺りながら、半年経った。
驚いた事に、ちはるちゃんは青山クンと付き合ってた。
彼女が幸せならそれで、良かった。
だけど、そうじゃ無かった。
彼女は青山に捨てられ、しかも妊娠していた。
中絶手術に立ち会ったのは俺で、アイツは金だけ払って現れなかった。
だから俺は、青山の会社に電話した。
「……今度御社に、ぶん殴りに伺いますから!」
──何事にも本気になれなかった田西が、この日を境に、走り出した。
◇
主人公田西が、とにかくカッコ悪い。
でも、映画を観終わる頃、いつの間にかカッコ良く見えてしまっている。
そんな、一作。
最近、何か毎日惰性で生きてるなあ、なんて感じる男子諸君には、絶対にお勧めします。
この作品を観終わると、なんか闘志が湧いて来ますから。
原作のマンガも、かなりお勧め。
著者・花沢氏の最新作、
『アイ・アム・ア・ヒーロー』
も超絶お勧め。
- 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』