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    • 2012/8/19 2:09
    • 鏡音
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    • その訝しさはまるで何かに取り付かれたようでさえある。
      記憶は人の心に波紋を投じる。
      そして単純な言葉ほどたやすく、きつく結いつけられた間隙に滑り落ちる。

      ぼくらは同じ色を同じ言葉で表すけれど、同じ人を同じ言葉で言い尽くすことはできない。

      だからこの訝しい記憶の紋様の謎よりも、それを共有できないもどかしさに、また一層の苦悩を覚えて、熱しては打ち付け、叩いては冷やし、繰り返し繰り返し、重ね伝えていく。

      何万と営まれた螺旋の中にある構造が、虐げるようにぼくらを前か、それは後ろか、もともとそんなベクトルさえ存在しないかもしれない、方向も距離もわからない手探りの行為へと駆り立てて朽ちる。

      すべての終りに、すべてが必然で、そして偶然で、奇跡だと、思い返す。

      合わせ鏡のように連鎖する重なり合う音の連なりだったと。


      ひとつひとつの所作が、道が、時間が、今はまだ、恐怖に思えて、踵に預けた重心が、今にも崩れて倒れそうだと、きみは笑顔に涙を浮かべて、ぼくの目の奥の奥を見ながら、しなやかに力無く、指先を伸ばす。





      この足の裏の見えない死骸は何万、何百万といるだろうか。
      躊躇うほうが、図々しいことは分かってる。
      躊躇いたいのは、ただただ傲慢の証なんだ。

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