詠泉さんの日記

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- 2019/6/12 19:15
- 問答「百花春至為誰開」
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- 記事に有った禅問答「百花春至為誰開」｢百花、春至り誰の為に咲く｣と謂う問答ですが此の訳文は、春に成り様々な草花が美しい花を咲かせるが誰の為に咲かせる？と問われて居ます。
  
  記事では、一般的な進化論に基づいた回答が為され住持より突っ込みが入って居ますが…。(^^;)ゞ
  此の問いに対しての一つの回答としては、｢誰の為にも非ず唯、縁に従い其処に咲き縁に従い其処に散る…｣の内容と為りますが其の理由としては、花は、種子等で繁殖しますが其の種子も自身の意思で場所を選ぶ訳では、無く風や生物に因って運ばれます。
  
  其の風等動き自体も運任せと申しますか確率の問題と成ります。
  
  況して受粉出来る環境か否かや生育環境等も全く未知の領域と成ります。
  しかし草花は、其の場所に適応したり様々方法で受粉をしますが其れは、全て縁が有って受粉し種子を運んで貰う訳で縁が無ければ育つ事すら不可能です。
  
  況して美しい花を咲かせるのは、誰かに見て欲しい訳では、無く子孫を残す縁を増す為に進化した訳ですから故に縁に従い其の場所に咲く訳ですし縁が有るが故に子孫を残せます。
  
  此の縁も言い換えれば縁(円)に繋がり全ては、円の如くに因始まり果を自らの元に還ると成ります(一円相)
  
  要するに全ては、見えない縁に因って繋がりを持ち個で存在して居る様に見えても全て縁と謂う繋がりを持ち作用して居る訳で其れを因縁と申します。
  
  因縁と言っても良い因縁も有れば悪い因縁も有ります。唯其れは、其の存在の持つ行いで有ったり様々な事で変わる訳で其の証を有りの儘で観る事が肝要で有る事を問いて居ます。