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- 2011/1/6 14:25
- 砂糖菓子の弾丸
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桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
を読んだ。
一言では表せない気持ちである。
誰かが死ぬという現実(物語の最後)を知っている。
話は1人の主人公の語りによって進む。
何とも言えない気持ちになる。
砂糖菓子の弾丸を撃ち続けた彼女。
現実を嘘で塗り固めていく。
嘘ではない嘘
とでも言うのかわからないが。
とにかく、私も撃てるなら
砂糖菓子の弾丸を撃ちたいものだ。
周りを砂糖まみれにしてしまいたい。
どうしたものか。
あぁ、実弾(リアリズム)しか撃てないのなら
いっそのこと、その実弾(リアリズム)によって撃たれてしまいたい。
実弾(リアリズム)は実弾であって実弾にあらず。
私が撃っているのは実弾でも砂糖菓子の弾丸でもない
どっちつかずのへなちょこな弾丸だ。
どうして、冷静な自分と言うものが心の奥底にいるのだろう。
どうして、自分の心の中に子どもで大人な自分がいるのだろう。
すべて、砂糖菓子の弾丸で撃ち尽くしたい。
さすれば、僕も人魚になれるのかな。
現実に満足している人も
現実に満足してない人も
私みたいにどっちつかずのへなちょこな弾丸を撃ち続けてる人も
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
を読んで欲しい。
きっとあなたを悲劇と浄化(カタルシス)へと導いてくれる。