㍻クロマニョン.さんとモバ友になろう!
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- 2011/8/29 0:23
- すいません、全く理解できませんでした
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- クォンタム・ファミリーズ/東浩紀
主人公はうだつの上がらない35歳のおっさん。結婚した奥さんとは、子供を授かる機会を悉く失い、夫婦間に修復不可能なくらいの溝が出来ている。
そんな折、「未来の娘」からメールが届き……
っていう粗筋
未来といっても直接「その」主人公に関わる未来ではない。平行世界を舞台に駆け巡る家族の話。
帯を見りゃ分かる。
しかし物語の設定上、数学的な論理、論理的な考え方が前提に必要なので俺は「なぜこうなったのか」を理解するだけで一苦労。
その上情報量が多い。
俺の頭じゃ何回も読み直さないとこの物語の枠組みを理解できない。
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先週は高野和明のジェノサイドを読んだ。これもまた情報量が膨大。でもこっちのはより社会的で、エンタメ色も濃いのですんなり読めた。
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クォンタム・ファミリーズもジェノサイドも、今普通に理解している「人間」とは全く異なる存在を描いている。彼らと「人間」が接触したとき、「人間」の運命は脆さを露呈する。
でもその一員、運命に支配される個人は絶えず翻弄され、打ちのめされながら、彼らの有り様を信じ前に進んでいく。
そこに人類という大きな考えはない。ただ自分や、身の回りの人たちの幸せを願う気持ちがあるだけ。
そのエゴに、「人間」ならざるものはどう応えるか。
2つの作品のどちらも読み応えがあり、運命というよく分からない物について新たな視座を与えてくれる。
と、ここまで偉そうに書いてみても、運命についての新たな視座というものが実生活に役にたつとは微塵も思っていない。
ただの現実逃避だ。もう日曜日終わったよ。
- クォンタム・ファミリーズ/東浩紀