†シヴァ††さんの日記

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- 2013/11/2 7:08
- お出掛けデート③
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  オレが「ＬＬばっかりだなぁ…」って探してたらナツは消え、しばらくして「麻紀10円だって、この服」「10円どれどれ…」
  
  今にして思えば、今日はナツが服屋で女性服を堂々と見れる、生まれて初めてのショッピングだったんだな。
  
  ナツは43才にしてはかなり若く見えるが、世間から見ればただの無難なオジサンだ。ナツは体が男で、普段は男として生活してる。心が女の子なことをカミングアウトしたのは、世の中でオレにだけなのだ。
  
  確かにオレが一緒なら、女性服を見てても、一応オレのを選んでいる風に見える。(あまり見えないか？)
  
  ま、奇妙な２人組みではあるが、オレが一応女だからな。ナツは「堂々と見れる＼(^_^)／」と思ったんだろう。
  
  「ホントだ10円だぁコレいいじゃん。似合うと思うよ。中に黒のタートル着れば、安物に見えないし。買おうよ 10円だしサイズこれ買ってやるよ」「うん、10円だもんね」
  
  周りを気にしないオレの態度がナツに勇気を与えたのかアタマをおかしくしたのか、店内に入るなりナツが直行したのがブラ&パンツコーナーだった。
  
  今にして思えば、ナツが堂々と選んでみたかった憧れの売り場が、ブラ&パンツコーナーなんだな。
  
  オレはナツを女だと思い込んでるから、普段の男服なオジサン扱いを全くしていなかったよ
  
  「あ、コレ好きなんじゃない」とか「レースついてるからダメ」とか、普通の声でしゃべっていたよ
  
  ナツもだんだんマヒして来たんだべ。熱中してアレコレ物色していたよ。
  
  オレがメンズコーナーを見ていたら、とうとう「あっち見てくる」と言ってレディースコーナーに行っちまった。
  
  後から寄って来て、「もう一回、パンツとブラのとこいーい」と言ってオレを連れて行った。黒いパンツを見せて、「100円なのー。この生地がいーの。伸びるやつー。でも、お尻のとこがヒラヒラなのー」「あぁ、コレはこういうもんだよ。大丈夫だよ、履けば。100円じゃんすげー買ってやるよ」ナツは下着は黒といつも言っているのだ。
  
  (続く)