神林玖珠理さんとモバ友になろう!
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- 2012/5/5 22:33
- 断片――追憶。
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- その何も出来ない魔法使いは僕にこういった。
「魔法はなんでも出来る。不可能を可能とするのが魔法だ。でも、だからこそ魔法に頼り過ぎてはいけない」
その時の僕には理由がさっぱりわからなかった。
だってそうだろう?
なんだって出来る万能の力を使わないでどうするっていうんだ。
――☆――☆――
「魔法を使い過ぎると現実と幻想との差がなくなる―――つまり自己の喪失、意味の消失だ――最悪術者自身が魔法と化す意味の消失が新たなる法則を加える」
自己の喪失はゴーストの喪失を意味する。
つまりは死と同義。
自身の死を持って、この世界に新たなる楔を打ち込むんだ。あらたなる法則の誕生。魔法の発生だ。
だが、たかが人間1人の命で容易く崩れるほど世界は脆弱ではない。
- その何も出来ない魔法使いは僕にこういった。