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- 2010/5/25 19:41
- 不平等な時間の長さ
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- 何で生きられる命は人によって長さが違うんだろう?
何で人の命は同じだけ生きられないんだろう?
何で俺より若い命が俺より先に旅立つんだろう?
一生懸命生きる努力をした命が、何で消えなきゃいけないんだろう?
世の中には『俺は、じゅうぶん生きた。あとは迎えが来るのを待つだけだ。』という人の命もあれば、この世に生を受けて、僅か数年で消えゆく儚い命もある。
大切な人・家族・友人との悲しい別れの時、いつも頭を巡るのは同じ事。
代わってあげるなんて、キレイ事は言えない……けど、そんな考えも、ふと頭をよぎる。
君に逢ったのは、現実ではない仮想の世界。
ただ、そこで出逢い短い間だけど一緒に居たことは事実。
最初に逢ったときは、君の体に巣くう『物』の事は知らなかった。
君から『手術をする』って訊いたときも、簡単な『物』だと思っていた。
術後しばらくして君は帰ってきた。
正直嬉しかった。
それから、しばらくして俺は、君の居るところから離れることになった。
ただ、だからと言って逢えないわけでもなく、逢おうと思えば、いつでも逢えた。
また暫くして、君が仮想の世界から出て行く事を人づてに訊いた。
理由は、俺は知らない。
悩んでた俺の前に理由を知ってる人が現れた。
その人から術後の君の事を訊いた。
ずっと体調が悪かったんだってね。
君の生きられる時間が残り一年だって訊いたとき、なんとも言えない気持ちになった。
そして、また頭をよぎる いつもの想い。
君から離れなきゃ、君の体調の事も気付けたかも知れない。
何にも出来ない自分の無力さに、また頭を抱える。
君の事を教えてくれた人から君の受けた手術の難易度を訊いた……生きられる可能性30%だって……術後の体調も良くないのに、君は仮想の世界に帰ってきたんだね……なのに俺は、何も知らなくて……もう帰ってこない君に、かける言葉も無い。
君は、残された時間が一年って訊いて、どう思ったのかな。
仮想の世界で仲間と思い出を作りたかったのかな……そんな時に、俺は居ない。
何も知らない・何も出来ない俺には何も言えない。
ただ、サヨナラは言いたくない。
だから君が何処へ行っても、元気でいられるように、この言葉を贈るね。
『達者でね』
君の本当の顔も本当の名前も知らないけど、君に逢えて良かったよ。
もし君が、また帰ってきたら、誰よりも先に言うね。
『おかえり』って……。
- 何で生きられる命は人によって長さが違うんだろう?