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    • 2008/12/2 22:02
    • 深いぃ話しemojiemoji絶対感動しますemoji
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    •      3人の老女 
      ある病院の個室、そこには三つベッドが並んでいて、三人のお婆さんがそこで療養生活をおくっていました。
      三人とも体が殆ど動かせない病人で一日が退屈でしょうがなく、一番端のお婆さんは窓から外を見れるのですが、いつもカーテンに首を突っ込む様にしていて残りの2人には窓の外を見せてくれませんでした。
      そのくせ『犬の散歩をしている小さい子がきたよ』『アイスクリーム屋さんが通りがかったよ、いいなぁ。』といった形で自慢話の様に2人に話しをするのです。二人がいくらせがんでも窓の外を見せてはくれませんでした。
      そんなある日、そのお婆さんは死んでしまいました。
      2人のお婆さんは多少は悲しみましたが、すぐにそれは窓の外の世界への喜びに変わりました。ベッドが窓側に1つずつずれたからです。
      2人のお婆さんは仲良く外を見る事を約束しました。
      しかし窓側のお婆さんは何故か今までのお婆さんの様にカーテンの隙間に首を突っ込み、隣りのお婆さんに窓の外は見せずに自慢ばかり話しました。
      当然見せて貰えないお婆さんは約束を破られた事に怒り、こっそり窓側のお婆さんがいつも枕元に置いてある発作の時の大事な薬を隠してしまいました。
      その夜、窓側のお婆さんは発作を起こしました。必死でガサガサと枕元を探りますが薬は見つかりません。
      やがて隣りのお婆さんの方を恨むように凝視しながら事切れました。
      残った最後のお婆さんは罪悪感も忘れて窓の外の景色に思いをはせました。やがてお婆さんは一番端、窓側のベッドに移されました。
      自然に笑みがこぼれます。
      勢い良くカーテンを開けると…
      そこには隣りのビルのコンクリートの無機質な壁が一面に広がっていました。

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