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- 2017/4/21 11:00
- 蟻飼サン(仮)~電車編~
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- 今朝の出来事を書き残さずにはいられない。
電車内で遭遇した蟻飼サン(仮)。
彼は高齢でスーツを着てビジネスバッグを斜め掛けして立っていた。
彼の後ろ姿を見た瞬間、我が目を疑った。
彼のスーツの背中には数匹の小さな虫が這い回っていたのだ。
飛ぶ虫が1、2匹なら有り得なくはない。
しかし彼の背には7、8匹の蟻がいたのだ。
首筋へ登るモノ、腕から袖口に向かうモノ、斜め掛けしたバックのストラップを移動するモノ、背中をぐるぐる回るモノ。
そのうち首筋に到着したモノは彼の手で払われた。
袖口から手首に至ったモノは彼の肺活力によって吹き飛ばされた。
それでもまだ数匹の蟻が蠢く彼の背中を前に、ただただ距離をとる事しか出来なかった。
あの時どうするのが正解だったのか。
声を掛けて指摘するべきだったのか。
『あのすみません、貴方の背中に数匹の蟻が這い回ってますよ。取り除いては如何ですか?』
そんな台詞聞いた事もない。
彼はきっと蟻を飼っていたのだろうと結論付けて、彼を蟻飼サン(仮)と呼ばせて貰おう。
- 今朝の出来事を書き残さずにはいられない。