☆もぐり☆さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2009/12/12 12:12
- ある1つの恋【偶然】
-
- コメント(6)
- 閲覧(30)
-
-
- 完全に遅刻した。
僕のバイトはアパートの近くのお弁当屋さんだ。
そこの店長は、普段はニコニコしているのだが、時間に関しては、とにかくうるさい人で、1分でも遅刻すると怒鳴りつけてくる人だった。
僕は、今日は店長がいませんようにと願い、そーと入って行くと、『翔太!!お前また遅刻だな!!何回言ったらわかるんだ!!』と罵声が飛んできた。
僕は反射的にすいません。けど、聞いて下さい。遅刻したのには理由があるんです。
と説明しようしたら、笑い声がした。
顔を上げるとバイト仲間の【憲二】が笑っていて、『引っかかったな。』と言って僕を指差して笑っていた。
僕はイラっとは来たが、正直憲二で良かったと安心した。
憲二。ビビらせんなよ!!マジ焦ったわ。
もうやめろよな!!というと、『しかし、翔太も懲りないよなぁ。お前、店長に何回も怒鳴られてんのに、ほぼ遅刻してくんじゃん。その勇気だけは感心するわ。』と笑いながら言って来た。
憲二とはバイトで知り合った。
大学も一緒なのだが、バイトとバンドを優先しているため大学で会った事がほとんどなかった。
てか、憲二こそ大学ちゃんと行ってんのかよ。
オレしばらく大学で見かけてないぞ!!
『行ってるよ!!たまにな。バイトとバンドで忙しくて最近行ってないけどな。お前こそ今日は何で遅刻したんだよ。』と聞かれ、僕は今日の出来事を憲二に話した。
『あのさぁ、その子って小柄で髪が肩くらいで、すっげーサラサラでチョット、ツンとしてるけど、カワイイ感じの子じゃなかった??』と聞かれ、僕は一瞬だったからあまり覚えてないけど、とにかく愛想は悪かったよ。だからツンツンはしてたと思う。てか、憲二知ってるの??と聞くと、『たぶんだけど、大学でピアノ引いてて、愛想悪いって言って思い浮かぶのが、【タエ】ちゃんくらいだからなぁ。』と言うと『明日お前大学行く??オレ明日は行くから中庭で待ち合わせして確かめに行くか!!』といって来た。
僕はそこまでしなくていいと思いながらも、彼女の音色がもう一度聞きたいと思っていたので、憲二の話にのっかる事にした。
バイトが終わり『じゃあ、明日連絡するわ!!』と憲二は言って帰っていった。
僕は彼女の音色を思い出しながら、家に帰った。
- 完全に遅刻した。