日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2009/9/1 1:12
- "第一話"『始末書』
-
- コメント(2)
- 閲覧(26)
-
-
2009年8月31日。
梅雨も明け、久々の雨の日の午前11時。とある自動車整備工場。
彼はいつもと同じように仕事をこなしていた。
『あー。あと一時間で昼飯や~。しんど。』
そこにアドバイザーが少しだけ腹を立てているような声で彼を呼んだ。
「竜司ーー」
反射的な声で返す彼。
『っっなっはいッ』
「12点(12ヶ月点検)やってくれ。」
『あ…、はーい了解ですー!』
彼はそっと肩を撫で下ろした。
『ビアンテか。これが午前最後の仕事やなー。』
彼はそう言って作業にとりかかる。
(ウシューンドゥルドゥルウシューンドゥルドゥル
)
インパクトの音が工場に響く。
(ウシューンドゥルドゥル)
『一年で3000㎞てお前。走らなスギやろ。びっくりするわ。』
彼は異常の一つも出ないほぼ新車の車の点検を終えた。
『しゃ。あとは仕上げや。』
工場から洗車場へ車をだす彼。
(ピー。ピー。ピー。)
その時である。
"ユラ…"
『なんや
今一瞬よろけへんかったか
』
彼は何かを感じていた。
『絶対揺れたわ。アカン。これ絶対アカン。』
彼はブレーキに足をかけた…。
その瞬間。
(ガンガッタングオン
)
『ぬぁっっつ
』
つづく。
"第一話"『始末書』"完"