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    • 2011/2/10 6:09
    • これが本当の人間観察
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  • "アバター"
    • 高校1年の頃である。

      当時、同級生の間でアイドル扱いされていた“美奈子(仮名)”という女の子がいた。

      美奈子を見る為に、女子寮と共同の食堂に何度も足を運ぶ男子寮生もいたぐらいの人気ぶりだった。

      そんな彼女は、僕の“変人奇人”ぶりにいち早く目をつけ、事あるごとに奇妙な相談を持ちかけてきた。

      だが、僕は彼女が飛び抜けて可愛いとは思ってなかった(むしろ彼女と同じ部活の他の女の子のほうが可愛いと思っていた)うえ、所謂“ぶりっこ”な部分に多少の嫌気も差しつつあった時期。

      「美奈子と気軽に話せるお前が羨ましいわ。」

      とある男子は僕にこう漏らした。
      当時、美奈子に好意を寄せていた男子である。


      一――こいつに美奈子の事を教える為に“観察日記”みたいなものをつけると面白いかもしれん。


      そんな安易な考えから、僕の『美奈子レポート』は始まった。

      美奈子の変わった仕草、秘密にする必要の無いと言われた話、突拍子な発言、卵をレンジでチンしようとしたなどの危険なエピソードなどを文章にまとめ、皮肉混じりでメール数百文字程度にまとめ続けた。

      これが大当たり。

      アイドルについて事細かくまとめられたレポートは週刊誌のようだ、と噂が噂を呼んで、順調に読者を増やしていった。

      挙げ句先輩にまで輪が広がり、読者が25人を超えた頃。

      「おい!メールがようっつぁんに見られたぞ!」

      ようっつぁんとは、当時僕たちに現代文や古文を教えていたゴーレムばりのムキムキな先生だ。

      ―――ヤバい!殺される!

      そう思うのも無理はない、美奈子レポートに僕は美奈子のいい所なんぞこれっぽっちも書いてなかったから。

      案の定僕は、ようっつぁんに呼び出された。

      しかし、ようっつぁんが発した言葉は、僕にとっては意外なものだった。

      「ようできた文章じゃ。これだけ渡辺(美奈子の名字)を観察して書いて、更に面白おかしく表現しとるとは。おまえ、渡辺の事好きなんじゃろ。」

      ―――いや…それはないです。

      全身の力が抜けるというのを、この時初めて経験した。

      結局美奈子レポートはVol.50を超えるまで続き、美奈子がとある事件をきっかけに僕と衝突したのを最後に、美奈子レポートは廃刊になった。


      あの頃の人間観察能力を、看護経過記録に活かせるように努力しようと、そう思えるこの頃なのでした(´・ω・`)

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