ⅩシゲⅩさんとモバ友になろう!
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- 2006/8/13 1:21
- 自己流アレンジ小説2
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- 研究員達はその異形の腕に見覚えがあった
それは以前,自分達の実験によって異物となった者の腕だった
少女もまた同じような実験を受けたが,人型を維持出来る程度に留まる
しかし,棺桶の中の異形は完全に人型を失っている
「くっ!あの失敗作まで逃げているのか!…まぁ丁度いい。この際ここで始末してやる」
その一人の声に従い研究員たちは銃器を異形の腕に向け,一斉に乱射した
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腕に大量の銃弾が降り注ぐ。
しかし,普通なら即死を免れないこの状況において「腕」はほとんどダメージを受けている様子はない
それを見て反射的に声を上げる。「全然効かないぞ!どういう事だ!?」
さすがに他の研究員達も動揺を隠せない
そこを見逃さず「腕」が行動を始める
元々長い腕をさらに伸ばし,人間に捉らえる事が出来ないほどの速さで爪を使い研究員達をなぎはらう
再び,一瞬にして数人が先ほど殺された者と同じ運命を辿る
部屋にはむせ返る程の血の臭いが充満し,残った研究員達は顔を顰める
「…っあ……。」
その時,初めて少女が口を開いた。はかなげな消え入りそうな声で…
「…ルヴァ…ウル?」
少女は,なお消え入りそうな声で異形に話し掛ける
そして…
「ルヴァウル…それが今の私の名か…?」異形は少女に問う
マダツヅク
- 研究員達はその異形の腕に見覚えがあった