ライムグリーン★さんとモバ友になろう!
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- 2010/10/22 22:45
- キーストン
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- キーストンと言うサラブレッドがいました。
最初は大した魅力もなかったけれど、騎手の山本さんと出会い、
その力は次第に発揮されて行きました。
しかし、中々勝てない。
キーストンは負けて落ち込んだ山本さんに、
優しい目で「オマエのせいじゃないよ」といつも語りかけてくれていたようです。
二人の絆は日に日に深くなって行きました。
ついにダービーも制覇して、
「快速馬キーストン」とも言われました。
そして、運命の日。
キーストンにとって、最後のレース。
このレースが終われば種馬になる為、引退する事になっていたのです。
1967年12月17日。
阪神大勝典。
快調に飛ばしていたキーストン。
第4コーナーを周り、観客席の目の前で悲劇は起こりました。
ガクンと前のめりに崩れ落ちるキーストン。
山本騎手は、頭から地面に打ち付けられ、気絶してしまいます。
左前足の粉砕骨折。
皮一枚で、プランと繋がっている状態でした。
キーストンは3本の足で何とか立ち上がります。
想像を絶する激痛を押して彼が取った行動は………。
大切な人のもとへ駆け寄る事でした。
それを見た観客は叫びます。
「キーストン、立たないで!」
「もう歩いちゃダメだよ!」
競馬ファンなら皆が知っていました。
骨折した競走馬の辿る道を。
そして、気絶している山本騎手に、鼻っ面をこすりつけ起こそうとします。
山本騎手は混濁しながら意識を取り戻し、立ち上がります。
キーストンは済まなそうな目で山本騎手をジッと見つめ、
胸に顔をうずめるように鼻っ面を押し付けて来ました。
……まるで、それが最後の別れだと知っていたように。
調教師に手綱を渡すと、山本騎手は再び意識を失います。
………次に目覚めた山本騎手に知らされたのは、
キーストンの安楽死でした。
以後、山本さんが競走馬の背に乗る事はなかったそうです。
★★★★★★★★★★★★★★★YouTubeで動画見れるからぜひ観てみてね(ノ_・。)
あまりに心を揺さぶられたので日記にしてみたよ
- キーストンと言うサラブレッドがいました。