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    • 2008/1/11 0:28
    • 初日記的なサムシング②
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    • しかしある日を境に、その娘はパッタリとバルコニーに姿を現さなくなった。
       
       
       
      何日経っても現れないので、青年は意を決して、その屋敷を訪ねた。
       
       
      白い門をくぐり庭を抜け、扉を叩くと、白髪で背が高い、初老の男が出てきた。
       
      見るからに血色が悪い。 
       
       
      青年はバルコニーの娘について尋ねた。
       
       
      男はしばらく黙っていたが、徐に口を開いた。
       
       
       
      娘は16才で、生まれつき体が弱かったという。
       
      外に出ることは許されず、バルコニーで太陽を浴びることと、シェイクスピアを読むことが好きだったという。
       
       
      ここ数日で体調が急変し、昨夜、静かに息を引き取ったという。
       
       
       
       
      青年は男に追悼の意を伝え、その屋敷を後にし、そして、湖のほとりで静かに涙を流した。
       
       
       
      そして決意した。
       
      いつか建築家になり、この美しい屋敷を、自分の全てが詰まったこの屋敷を、いつまでも忘れぬように自分の手で造り続けていこう。
       
       
      彼女のいた、あの美しいバルコニーを、自分の手で。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      数年後、その青年は猛勉強の末に見事建築家となり、それからというもの、数々の建物を建てていった。
       
       
       
      そして彼が造る建物には、必ずバルコニーがついていた。
       
       
      その美しいバルコニーの造りは、あまりの素晴らしさにイギリスにとどまらず全世界に広まった。
       
      彼は自分で造ったバルコニーには、あの時恋をした、あの屋敷の、バルコニーの娘の名前を付けていた。
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      娘の名は、
      「ベランダ」といった。
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      全部嘘だけどね。
       
       
       
       
       
       
      だから僕はベランダと聞くと、綺麗な外人女性を思い浮かべてしまう。
       
       
       
      ただし、僕の中のベランダはおっぱいが大きい。

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