*りぃ*☆★さんとモバ友になろう!
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- 2006/11/27 1:48
- 剣士の誇り⑨
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誇りが傷つくくらいなら死を選ぶ
彼なら充分に考えられることだ。
今決心したばかりの気持ちが揺らぎそうになるのを抑えつけ受話器を戻す。
窓の外ではいつの間にか雨が降りだしていた。
どんなに晴れていても雨の気配は必ず訪れ
渇いた地に恵みの水を滴らせる
私の心にも降り注いだ雨
もっと降れ
もっと降れ
掻き乱された私の心を鎮めるために
もっと降れ
もっと降れ
私の代わりに
冷たい水を流して
あなたがいつ帰ってきてもいいように
いつでも笑顔でいたいから
“オレはお前を置いていったりしない”
あなたと交した約束は
雨にも流れず
私の心に深く染み渡る
「必ず生きて…」
あの日の誓いを忘れぬように
Fin
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