バタバルディさんとモバ友になろう!
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- 2006/9/20 0:24
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- 母親は「まだ温かいんだから頑張ってるこの子を死なせたくない」と安楽死を望まなかった、その気持ちは俺にもあったが、正直これ以上苦しんでいる姿を見たくなかった、その二つが心の中で葛藤し続けた。
医師はいった「このまま延命をすることはできるが、快方へ向かう見込みはない」と。俺と母はその医師の判断に同意した、別れの哀しみのあまり泣き崩れる母の手を引き俺たちは待ち合い室へ向かった。
やっと無数の管を取り外し、かすかな温かさだけを残したネコに会えた。そのあと20分ほどして、体をきれいに洗われ白いダンボールに包まれたネコが現れた。花束が添えられていた。
家に着くとネコに向かって母親が言った「おうちに着きましたよ、おかえり」と。2階に着いた俺たちは再び絶え切れない哀しみに座り込んだ。冷たくぐったりした体を抱いていると今まで堪えてきた涙が溢れてきた、もう止められなかった。
つい4日前まで元気だったネコがいきなり死んだ。あまりにも突然の死だった。こんな小さな命がたくさんの喜びをくれた、そして最期に哀しみと思い出を残していった。こいつのお陰で我が家は明るかったんだ。
12年間も一緒にいれてよかった。
「本当にありがとう」
- 母親は「まだ温かいんだから頑張ってるこの子を死なせたくない」と安楽死を望まなかった、その気持ちは俺にもあったが、正直これ以上苦しんでいる姿を見たくなかった、その二つが心の中で葛藤し続けた。