柚怜さんとモバ友になろう!
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- 2011/4/10 5:11
- ちぎーのさんともちすぺさん
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「あかんわー」
ふよふよと風に揺れる白い球体。つついてみたらとても気持ちがよさそうだ。
意志を持ち、へにゃへにゃと笑う顔を持つそれ。その生物を知る人々には「もちすぺ」と呼ばれている。
「あかんわー」
もちろんそう話している訳ではなく、これは彼(と表現するのが妥当だろう)の左上にある吹き出しの形のクッキーに書いている言葉をそのまま読み上げたものである。
もちを現在3匹飼っているエドァルド氏が言うには、このクッキーを取り上げると泣いてしまうらしい。
「!!!!!」
ああ、また彼と同じ種のもちめりかに食べられてしまったようだ。どこから出ている水分かは私たちの知り及ぶところではないが、確かにもちすぺは泣いている。表情を崩さずに号泣している。
「ー!!ー!!」
筆者にはよくわからない言語(おそらくスペイン語であろう)を用いてもちめりかを笑顔で罵倒し(ている気がする)、なおもしくしくと涙を流し続ける。笑顔で。
すると、
「なんだよまた無くしたのか?しょうがねえやつだなあ」
通りかかったもちすぺの保護者の青年、ロヴィーノは音もなく笑顔で泣きじゃくるもちすぺを拾い上げてため息をつく。
「これ、次のクッキーが焼けるまでの代わり。落とすんじゃねえぞ。」
それからそう言うと、片手にぶら下げていたバスケットからトマトをひとつ取り出して、クッキーが刺さっていた場所にぺたりと当てつけた。
「Grasias!」
ようやく筆者にもわかる単語が聴こえたと思うと、もちすぺは数分前のへにゃへにゃの幸せそうな笑顔に戻っていた。それを見たロヴィーノはぶっきらぼうに、照れくさそうに顔を背けると片手にもちすぺ、片手にバスケットを持って帰路につき始めた。
すっかりご機嫌のもちすぺは腕の中で鼻歌なんて歌い出して、照れ隠しにむすっとしていたロヴィーノもついつい笑って、歌いだしてしまうのだった。
「いつもあかんわー、だからな…もっとひねりがほしい」
「んー、へーそうなんとか…キスしたって!はうぜえな」
「なになにロヴィーノ、クッキー焼いとるん?俺にもちょーだい!」
「うわあなんだアントーニョちくしょう!てめえにやるクッキーなんてねえ!」
「つれへんー、もちすぺの為に俺の口癖思いだそうとしとるのはかわええけど」
「ちぎっ!うるっせこのハゲ!!!」
※その日のクッキーは「ハゲ」でした
もちすぺかわいすぎ