しょぱんさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2025/7/13 22:44
- セクシーボーイ
-
- コメント(2)
- 閲覧(16)
-
-
- 実家の押し入れを整理してたら、見覚えのある青いボトルが出てきた。
「セクシーボーイ」
中学時代、僕が人生で初めて手にした香水。
友達とドラッグストアで「どれが一番モテそうか」って真剣に議論して、僕はそれを選んだ。(名前だけで)
翌朝、僕はそのセクシーさを最大限に発揮しようと、全身にシュッシュッシュッ!
仕上げにリストバンドにまでシュッシュッ!っと染み込ませ、準備は完了。
今日から僕は「セクシーボーイだ!」と言わんばかりに匂いを振り撒いていた。
しかし、その日の1時限目が始まる直前、隣の席の女の子が後ろを振り向いて
「あ~…香水きつくてやばい…」とぼやいていた。
(あれ?ヤバいってどっちの意味?もしかして、つけすぎた?)
そう思った僕は、1限目が終わったら軽く洗い流そうと決めた。
しかし、1時限目が終わるまでもなく、隣の席の彼女は吐いた。え?って思う暇もなかった。
もう完全に僕のセクシーボーイのせいだった。
その出来事はクラス中に知れ渡り、僕のあだ名はセクシーボーイハラスメント、略して「セクハラ」になった。
それ以来、僕の「セクシーボーイ」は封印された。
押し入れの奥にしまわれ、記憶の奥底に葬られた。
それから、17年の時を経て再登場。
懐かしさとともに、うっすらとトラウマの香りまで漂ってきそうで、まだ蓋は開けられない。
でもなんか、あの頃の「ちょっとでもモテたくて必死だった自分」は嫌いじゃない。
なぜなら、あの日のセクシーボーイは、たしかに未熟だったけど、本気で自分を変えようとしてたから。
まあ、変わったのは女の子の体調だけだったけど。
おわり
- 実家の押し入れを整理してたら、見覚えのある青いボトルが出てきた。