日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2010/1/10 5:04
- (´-ω-`)
-
- コメント(2)
- 閲覧(25)
-
-
- 私のお父さんは仕事熱心だった
子供の頃 家が貧乏だったのであまり自由がなかったらしく大人になり必死で働いて稼いだそうだ
結婚して私が生まれ弟が生まれ、更に必死になって働いたお父さん
おかげで私達は何不自由なく育った
お父さんは静かな住宅街にでっかい家を建てて「俺の城」と呼んだ
でもその家には住まずに東京で会社の寮に住み更に働いた
暫くして家に戻って来たお父さんは仕事をせずに色々なところへ遊びに連れて行ってくれた
温泉が好きだったからよく一緒に近所の温泉にも行った
我が儘も聞いてくれた
でも私はあまりお父さんが好きじゃなかった
そのうちお父さんは夜中に呻き声をあげるようになった
激しく咳き込むようにもなった
いつしか入退院を繰り返すようになって、遂に個室をとりベッドにふせた
完全な無菌室にして
あまりにも苦しむのでモルヒネを使った
苦しむことはなくなったが喋ることもできなくなった
心がざわついた日お父さんは亡くなった
前日の手の温かさはなくなってた
10年、苦しんでたらしい
子供な私は全然しらなかった
10年前にお父さんはもう治らないことを知っていたらしかった
この前
本が届いた
難しい専門書
お父さんがモルヒネを使うぎりぎりまで書いてたそうだ
最後のページにはお父さんの名前と経歴、亡くなった日が書いてあった
亡くなったのは1年と半年も前なのに、涙がでた
もっと大切にすれば良かった
親不孝な娘ですみませんでした
ありがとうって言いたかった
親がいる人は今のうちに言っておけ
絶対後悔するから
- 私のお父さんは仕事熱心だった