Aya★さんとモバ友になろう!
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- 2025/7/13 11:53
- 回想…吹奏楽部時代⑤個々を活かす
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- 2年生の冬、部長を引き受け暫く経って。
先生に音楽室の鍵をかりに行った時。
「彩、今の感じで来年のコンクールはどうだ?」
「銅賞でしょうね(´・ω・`)」
「ソユ事じゃ無い。選曲だ。」
「…木管主体でどうでしょうか?」
「理由は?」
「数があり、安定感がありますし、今の1年生に上手い子が居ます。フルートの彼女には深みのある優しい音色が出せます。」
「クラは?」
「…ちょっと厳しいでしょうか…数は居ますがソロをひかせるには…」
「…トランペットに居る元バスクラをクラに戻せそうか?(※私の友達)」
「!彼女も望んでいました!」
「…」
「出来れば…クラソロをお願いしたいです」
「…」
「自由曲は木管主力の曲を希望します。」
「おまえ、自信が無いのか?」
「ありません。先輩達の音を知っていますので。私では厳しい。課題曲後の自由曲で単独ソロは無理です」
「…」
先生はいつもトランペットで勝負してきた。
主軸に置きやすく、また小学生からペットやってきた人達が居たから。
音が違う。
私には応えられない。
課題曲は大抵トランペットの見せ場があるし。
「…分かった」
当時の私は週末は自宅でも吹いていた。
腹筋を欠かしたことも無かった。
だが努力の結果越えられないなら
覚悟も座る。
大切なのは「繋ぐ」事だ。
先生にも暗に伝えたのだ、
「私の力量が足りない」事を。
…実は先生、
先輩引退後にトランペットに指示を出した事が無い。
譜面通りには弾けている…
歌うようにも弾ける。
多分努力も気付いてる。
それでも指示が無いのは。
伸び代が無いと言う事だ。
音楽は心が出る。
「彩は…」
「先生。トランペットは佇まいだけでも華があります(*^^*)」
「………」
翌夏のコンクールはやっぱり銅賞で
各パートで慰め合いになるけど
フルートの2年生は泣きじゃくりながら走って私の元に来た。
泣きじゃくって話せない彼女に
「今日も素敵だったよ(*^^*)…もう…」私も涙に言葉がつまった。
貴女の肩に背負わせた情けない先輩だった。
ソロは華があるが
背負う重さは半端ない。
もうそのコンクールは無くなったようで。
あの夏を
熱風が運んでくる…
…私はもう「背負える」よ。
1stじゃなくても、2ndじゃなくても。
名もない肩書の無い私にも
もう背負えるんだ。
- 2年生の冬、部長を引き受け暫く経って。